日経ヴェリタス 2009年10月25日号

日経ヴェリタス 2009年10月25日号

日経ヴェリタス 2009年10月25日号

情報・スピード・財力、世界に遅れ
事業・組織の見直し、技術・開発力発揮への試金石


世界の電機大手の時価総額
●1999年末
 ・52.8兆:GE
 ・43.7兆:日本の電機大手8社の合計
 ・28.6兆:インテル
 ・21.4兆:ノキア
 ・14.4兆:IBM
●2004年末
 ・39.5兆:GE
 ・17.0兆:日本の電機大手8社の合計
 ・16.7兆:IBM
 ・15.4兆:インテル
 ・ 7.7兆:シーメンス
●2009年10月
 ・16.7兆:アップル
 ・15.0兆:GE
 ・14.4兆:IBM
 ・13.7兆:日本の電機大手8社の合計
 ・10.1兆:インテル
日本の電機大手8社(パナソニックソニー東芝三菱電機富士通、シャープ、日立、NEC)(p.5)


ソニーVSアップル(1999年度と2008年)の比較では、ソニー時価総額が1/5になっています。

比較項目
 ・売上高
 ・純利益率
 ・自己資本
 ・総資産
 ・時価総額

しかし、時価総額よりも気になったのがアップルの純利益率の高さです。1999年度の時点でアップルはソニーを上回っていました。2008年ではその差はさらに開いています。これは、1つには事業モデルの違いを表しているということでしょうか。

意思決定のスピードには大きな差がある。サムソンはトップが自ら世界中の人を配して情報収集し、設備投資や価格の上げ下げを数日中に決めてしまう。一方、一般に日本の電機はマネジメント階層が多く、複雑。事業部長クラスがOKを出しても役員段階で1カ月程度決定は滞るから、価格や生産面の主導権はシェアの大きいサムスンなどに握られてしまう。(p,5)

良い悪いは分かりませんが、今の時代(将来)のやり方に合わせないとその差はどんどん開いていきそうです。

参考
●総合から専業へ
 売れるもマーケ 当たるもマーケ - Nの世界
●早い経営判断
 藤井清孝氏が直伝する「グローバル・マインド」実践講座シリーズ第1回 - Nの世界