「超!部下マネジメント術」
超!部下マネジメント術-1/3の時間と労力で人が育つ!インストラクショナルデザイン-
- 作者: 石田淳
- 出版社/メーカー: インデックス・コミュニケーションズ
- 発売日: 2009/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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講演会(「超!部下マネジメント術」講演会 - Nの世界)が先になってしまい、読むのが後になってしまいましたが読み終えました。
副題にもなっているインストラクショナルデザインとは次のように定義されています。
p.30〜32
インストラクション=「誰かに何かを教えて、望ましい行動へ導くこと」
インストラクショナルデザイン=「誰が誰に対して行っても効果があがる」
インストラクショナルデザイン導入メリット
・「インストラクション」の効果・効率が高まる
・再現性がある
・汎用性に優れている
昨年の講演会では、インストラクショナルデザインをつかった次の実例を説明されていたと思います。
a) 銀行員が売り上げを上げるためには。
b) 学級崩壊のクラスを通常に戻すためには。
まずは、目的を定義します。
a) 売り上げを上げている銀行員の「行動」とは?
→新規口座開設が多いこと。
b) 学級崩壊が起こるクラスの「行動」とは?
→授業中、席に座っていられないこと。
そして、目的を実行するために「行動」します。
a) 新規口座開拓をするための行動を細かく分析し「行動」する。
b) 授業中、席に座っていられるような仕組みを作り「行動」する。
その結果、行動分析、計測していったところ効果が表れ目的を達成することが出来たそうです(講演会では、それそれのグラフを見せてくれました。学級崩壊にも応用できるの聞いたときは驚きました。私の中には、学級崩壊の定義が無かったからだと思います。)。
今回の本ならば「部下の育成」が目的ですね。
「CHAPTER 6 あなた自身の「部下成長マネジメント計画」をつくろう」にケーススタディが載っていました。
「すべてのビジネスは行動の集積である」
もし計測した結果、「行動」はしていたが結果が得られなかったら、それは「行動(部下の行動)」が悪いのではなくて「定義(上司の説明)」が間違っていることになるので、そこを混同しないように気を付ける必要がありますね。