「悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル」

悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル

悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル

この本で(決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44))著者の國貞 克則さんを知りました。「まえがき」に書いてありましたが、会計の人かと思っていましたがコンサルティングをされているのですね。

一度事業に失敗し、再度新しい事業を行うには時間というコストがかかるので、たまたま続けていた得意でないコンサルタントを続けのだそうです。そして、現場に張り付いて3年目になってコンサルタントと何をしたら良いかが少しずつ見えてきたそうです。


そのような経緯をお持ちの國貞さんがマネジメント研修で

p.87
受講生のみなさんが、部下の問題をいろいろと議論しておられるときに私はみなさんにこういいます。
「この部下の問題は、だれの問題でしょうか?」
受講生は初めのうちキョトンとした顔をしています。
「部下の問題は部下の問題に決まってるだろ」。といった感じだそうです。
しかし、よく考えてみれば、この部下の問題というのは実は上司の問題なのです。

「超!部下マネジメント術」とつながる話ですね(「超!部下マネジメント術」 - Nの世界)。


「自分が持っている専門性の能力が高い≠マネジメントの能力が高い」とは限りませんね。


そして、最後の方でこのようにまとめられていました。

p.279
人のマネジメント
 ・人を大切にすること
 ・自分に矢印を向けること

戦略思考
 ・現場で右往左往することの大切さ
 ・思い、勇気といった人間的側面の大切さ

人のマネジメントでは、マネジメント研修の例のように相手の問題だと思っていたことが実は自分の問題であると認識する(問題の視点の矢印を相手から自分に向ける)だけで上司と部下の関係が大分変わる気がします。
また、戦略思考では、MBAなどで学ぶ色々な手法、方法は確かに精度など上げてくれると思います。ただし、現場の人たちが納得して行動するようなものでないと、ただある手法を実行しましたけど・・・でどうなの?で終わってしまいますね。


最近、山本 五十六さんの言葉が身にしみます(「超!部下マネジメント術」講演会 - Nの世界)。

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)