「もしも月がなかったら」

もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅

もしも月がなかったら―ありえたかもしれない地球への10の旅

成毛さんのブログより(『もしも月がなかったら』 - 成毛眞ブログ)。

自然界のさまざまなところで、ささやかな変化が非常に大きな変化を引きおこしている。このプロセスは、いまでは「バタフライ現象」という優雅な名前でよばれている。これは、リオデジャネイロの一匹の蝶のはばたきがおこしたよそ風が、より強い風のひきがねとなり、それがさらに強い風のひきがねとなって、ついには、遠くはなれたアメリカ合衆国東部のニュージャージーにハリケーンを引きおこす――かもしれない――という考えから名づけられている。(p.22)

このようなかもしれないを集めた「もしも月がなかったら? (月のない地球、ソロン)」をはじめとする10のもしもシリーズの物語です。

月がなくても、ソロンの海にはやはり潮汐がある。ただし太陽の引力がひきおこすこれらの潮汐は、今の地球の潮汐の三分の一程度である。ソロンの干潮と満潮の範囲は、月の位置によって毎日ちがっている地球の潮汐とは異なり、一年を通じてつねに一定である。(p.31,32)

すぐ近くに海がないところで生活していると、月の引力を忘れてました。
また、もしもの場合の話なのでこの本を読んでいると想像の連続。でも、それが楽しいです。